産業医の紹介会社は複数登録していい?連絡の実際と断り方を経験から解説

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目次

産業医の紹介会社は複数登録していい?連絡の実際と断り方を経験から解説

こんにちは。産業医の角田拓実です。

今回は「産業医の紹介会社は複数登録していいのか」という疑問について解説していきます。

紹介会社に登録しようとするとき、「複数に登録すると電話が鳴りやまないのでは」「一度紹介を受けたら断りにくいのでは」と心配する先生は多いと思います。

結論から言うと、複数登録して構いません。産業医の案件は数が限られているので、しつこい連絡に悩まされることはまずありません。

断るときも、正直に理由を伝えれば担当者との関係が悪くなることはありません。この記事では、私が実際に複数社へ登録して感じたことをお伝えします。

Dr.瑛理

登録した瞬間に何社からも電話が来るイメージがあって、なかなか登録に踏み切れません…。

角田拓実

転職サイトのイメージが強いと思いますが、産業医の案件はそこまで多くありません。実際の連絡の頻度からお話ししますね。

私は3社ほど登録して産業医を始めました

私が産業医を始めたときは、3社ほどの紹介会社に登録しました。

当時はネットで登録しなくても、知人の紹介などで仕事が回ってくる感覚がまだ残っていました。

ただ、いまは事情が違います。産業医の求人は公開されないものが多く、紹介会社への登録が入口としてほぼ必須になっています。

登録先を1社に絞るか複数にするかは状況次第ですが、最初の1社目を探している段階なら、複数に登録しておいて損はありません。

会社ごとに持っている企業が違うからです。1社だけだと、そもそも自分の条件に合う案件が出てこないことがあります。

角田拓実

紹介会社ごとの特徴は別の記事で整理しています。全社に登録する必要はなく、状況に近い1社から始めて、必要に応じて足していけば十分です。

複数登録しても、連絡が鳴りやまないことはない

転職サイトの一般的なイメージで「登録した瞬間に電話が殺到する」と思われがちですが、産業医の案件はそこまで多くありません。

私の経験では、ずっと電話が来続けるようなことはありませんでした

担当者から連絡が来るのは、条件に合いそうな案件が出たときです。つまり連絡が来ることは、案件が動いている合図でもあります。

登録直後に面談の日程調整の連絡が来る程度で、あとは案件が出たときに動く、という流れが普通です。

むしろ登録したのに連絡が来ないほうが心配です。その場合は、希望条件が狭すぎないか、プロフィールに経歴が十分書かれているかを見直してみてください。

Dr.瑛理

連絡が来るのは案件が動いているときだけなんですね。それなら安心して登録できそうです。

登録後の連絡と面談の流れは、こちらの記事で順を追って説明しています。

複数登録の利点は「案件の幅」「担当者との相性」「条件の比較」

複数の紹介会社に登録しておく利点は、大きく三つあります。

案件の幅が広がる

紹介会社ごとに取引している企業が違います。1社では出てこなかった案件が、別の会社では出てくることは珍しくありません。

特に嘱託産業医の案件は、企業と紹介会社の付き合いで決まることが多いので、登録先を増やすほど目に入る案件は増えます。

担当者との相性を比べられる

担当者にもいろいろなタイプがいます。こまめに状況を確認してくれる人もいれば、案件が出たときだけ連絡する人もいます。

私が登録していた会社でも、担当者の違いははっきりありました。淡々と処理する担当者もいれば、「僕がやっておきます」「決めておきます」と先回りして支援してくれる担当者もいます。

これは会社の違いでもあり、担当者個人の違いでもあります。複数に登録して初めて、自分に合う進め方が分かります

複数に登録すると、自分に合う進め方の会社が分かります。これは1社だけでは比べようがありません。

条件を比べられる

同じような業務でも、報酬や訪問頻度の条件は案件ごとに違います。複数の案件を見て初めて相場感がつかめます。

相場感があると、案件を受けるかどうかの判断が早くなります。判断が早いと、担当者からも「話が進めやすい先生」として次の案件を紹介されやすくなります。

角田拓実

どの会社が何に向いているかは、条件別に早見表にまとめています。状況に近い1社から始めてください。

忙しくなると、全部は受けられなくなる

複数登録の注意点は、案件が増えてきたときに出てきます。

産業医の仕事が軌道に乗ると、だんだんいろいろな案件が入ってくるようになり、すべてを受けることはできなくなります

これは困りごとというより、順調に進んでいる状態です。慌てる必要はありません。

その段階になったら、受ける案件の基準を自分の中で決めておくと、迷わずに返事ができます。

  • 地域:移動時間を含めて無理なく通える範囲か
  • 訪問頻度:月1回か、週1回か。他の仕事と両立できるか
  • 報酬:自分の中の下限を決めておく
  • 業種:得意な分野や、経験を積みたい分野か

なお、同じ企業の案件が複数の紹介会社から届いた場合は、先に紹介を受けた会社で進めるのが一般的です。二重に応募しないよう気を付けてください。

Dr.瑛理

断らないといけない場面が出てくるんですね。角が立たない断り方はありますか?

断るときは正直に伝えればいい

案件を断るときに気を遣う先生は多いですが、担当者も断られることには慣れています。

理由を正直に伝えるのがいちばんです。私が実際に使ってきた伝え方は、次のようなものです。

  • 「すみません、いま予定がいっぱいで、今回はお受けできません」
  • 「単価的に、今回は見送らせていただきます」
  • 「訪問頻度が合わないので、今回は難しいです」

お互いに条件が合うかどうかを確認しているだけなので、断ったからといって関係が終わることはありません。

むしろ「どういう条件なら受けられるか」を一緒に伝えておくと、次に合う案件が出たときに声がかかりやすくなります。

断りの連絡を先延ばしにするほうが、担当者にとっては困ります。受けないと決めたら、早めに伝えるのが礼儀です。

角田拓実

紹介会社との関係は一度きりではなく、長く続きます。正直に、早めに。これだけで十分です。

先に登録する1社はどう決めるか

複数登録してよいとはいえ、最初から3社に同時に登録すると、面談の日程調整だけで手一杯になります。

私のおすすめは、いまの状況に近い1社に先に登録して担当者と話し、2社目はそのあとで足す順番です。

最初の1社で担当者と話すと、自分が嘱託向きか専属向きか、どの地域なら動けるか、報酬の下限はどこか、といった自分の条件が固まります。

条件が固まってから2社目に登録すると、面談で伝える内容がぶれず、担当者も案件を探しやすくなります。

どの会社を先にするかは、状況別に次のように考えると分かりやすいです。

  • これから始めるので、担当者に手厚く見てほしい:担当者の連絡がこまめな会社
  • 求人をたくさん見て比べたい:登録後に見られる求人が多い会社
  • 嘱託で早く1社目を経験したい:経験の浅い医師でも始められる案件を持つ会社
  • 専属(常勤)を探したい:非公開求人を比べるために2社に登録

会社名を含めた早見表は比較記事に置いています。ここで挙げた考え方をそのまま当てはめられます。

Dr.瑛理

先に1社で自分の条件を固めてから、2社目を足すんですね。順番が分かると動きやすいです。

複数登録に関するよくある疑問

登録にお金はかかりますか?

紹介会社への登録は無料です。費用は紹介先の企業が紹介会社に支払う仕組みなので、医師側の負担はありません。

無料だからといって、やみくもに登録数を増やす必要はありません。面談や連絡の手間は会社の数だけ増えます。

複数に登録していることは、担当者に言ったほうがいいですか?

聞かれたら正直に答えて問題ありません。私は3社に登録していて、そのことで困ったことはありませんでした。

担当者も、医師が複数の会社を使うことは前提として動いています。隠すより、「他社でこういう条件の案件を見た」と伝えたほうが、条件の擦り合わせが早く進みます。

登録したのに連絡が来ないときは?

産業医の案件は数が限られるので、条件に合う案件が出るまで連絡が空くことはあります。

数週間たっても動きがないときは、担当者に「いまの条件だと案件は少ないですか」と聞いてみてください。条件を少し広げるだけで案件が出てくることがあります。

連絡が来ないことを理由に登録先を増やすより、先に条件とプロフィールを見直すほうが効きます。

角田拓実

登録は無料、複数登録は前提、連絡が来なければ条件を見直す。この三つを押さえておけば大丈夫です。

登録前に整えておくと楽になること

複数登録すると、面談やプロフィールの提出がそれぞれの会社で必要になります。

先に自分のプロフィール(経歴、資格、希望する働き方)を一度まとめておくと、各社への説明が同じ内容で済み、面談も落ち着いて臨めます

面談で聞かれることはどの会社もだいたい同じです。一度答えを用意しておけば、2社目以降はほとんど手間がかかりません。

登録先を先に見ておきたい方は、以下の2社から始められます(広告)。どちらも登録は無料で、産業医の求人も扱っています。

まとめ

今回は産業医の紹介会社に複数登録してよいのかに関して紹介を行いました。

産業医の紹介会社は複数登録して構いません。私は3社ほどで始めました。

産業医の案件は数が限られるため、電話が鳴りやまないことはありません。連絡は案件が動いている合図です。

利点は案件の幅、担当者との相性、条件の比較の三つです。忙しくなったら受ける基準を決め、断るときは正直に早めに伝えましょう。

登録先に迷う段階なら、まず状況に近い1社から始めて、必要に応じて足していく形で十分です。

角田拓実

以上、「紹介会社の複数登録と断り方」についてまとめました。まずは1社、担当者と話すところから始めることをオススメします。

仕事の探し方全体の流れは、こちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

産業医の角田拓実です。医局で多忙な業務をこなす中で自分の時間を確保できる働き方を求めて産業医に転向。コネクションも業務経験もない状態から嘱託産業医を始め、株式会社豊田自動織機の専属産業医を経て、現在は株式会社サンポチャートを設立し、東海地方を中心に50事業所以上の職場健康管理に関わっています。このサイトでは、産業医になりたい医師が最初の1社目に出会うまでの手順と、紹介会社・働き方の比較を実体験から書いています。
資格:日本医師会認定産業医/博士(医学)/労働衛生コンサルタント(保健衛生)/健康経営エキスパートアドバイザー
著書:『40代から始めるあなたの予防医学』(自由国民社)、『図解入門ビジネス 職場メンタルヘルスの基本と対応がよくわかる本』(秀和システム新社)

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