大学医局で産業医の仕事をもらうには?医師歴・ベテランが求められる?

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「医局経由で産業医の仕事が入ってきたらうれしいな」と考えたことがある先生も多いのではないでしょうか?

今回は産業医の仕事の探し方で大学医局から産業医の仕事をもらうことに関して紹介を行っていきます。

結論としては「若手にとっては医局で産業医の仕事をすることは難しい」です。

年功序列で進んでいくことが多い医局においてなかなか若手が産業医の仕事を得ていくことは難しいです。

今回は医局で産業医の仕事を得ていく際の実際や少しでも産業医としての仕事を得ていく方法を提案していきます。ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

大学医局で産業医の仕事をもらうには?医師歴が求められる?

大学医局は産業医の案件を持っている?

大学医局や病院は産業医の案件を抱えていることは多いです。

昔ながらの伝統ある企業では近隣の国立大学の教授が産業医のポストを歴任していることも多いです。

企業側としても「大学の偉い先生に任せておけば安心」といった思いがあるのでしょう。

実際に私が出会う担当者の方や保健師の方にお話を伺うと「偉い先生が産業医をやっている」ケースをお話されています。

権威性が高い大学医局に産業医の相談をすることはある種のステータスでもあります。

Dr.巴

大活躍されている先生がいらっしゃる一方で、なかなか忙しくて時々訪問されるというケースもあるようです。

大学の抱える産業医案件の傾向は?

大学が持っている産業医案件に関してはやはり「地域の有力企業」であることが多いです。

昔からの老舗が長い間医局からの産業医を受け入れている傾向にあります。

専属産業医先では退局後の教授や先生のポストとして活用されていることも多いです。

関連病院の院長や部長のようないわゆる上がりのポジションですね。

そのような企業ではしっかりとした経歴を持つ「ネームバリューの高い」医師を求める傾向にあります。

そのような企業においてはまだ経験の浅い若手に関しては評価としては下がる傾向にあります。

Dr.巴

大学医局の関連企業ではベテランの医師を求めている場合も多く。ネームバリューの無い若手にはなかなか仕事が回ってこない現実があります。

大学医局に回ってくる産業医案件はベテランの仕事?

多くの大学医局において産業医の仕事はベテランの仕事とされているケースが多いようです。

専門医を取り、業務に関しても指導的立場の先生が対応するケースが多いですね。

やはり大学医局では「若手は臨床や研究をしっかり固める時期」との認識が強いという認識になっています。

外に出す先生はしっかりと経験を積んだ先生にするという話はよく耳にします。

そんな大学医局で若手に産業医の仕事が回ってくることは非常に少ないといわれています。

Dr.瑛理

大学で産業医の仕事を探していくのはハードるが高そうですね。

それでも産業医をしたい場合はどうする?

どうやって大学で産業医としてデビューするか?

そんな厳しい状況の大学での産業医デビューですがどうすればよいでしょうか?

もちろん研究日をフリーにして紹介会社などで仕事を得ていくことも可能でしょう。

早く産業医を経験したい方に関してはそのような交渉を大学と行うこともできるでしょう。

一方で大学との関係性を大切にしたい先生が多いことも事実です。

私自身は大学を思い切ってやめて産業医を始めましたが、やはり山あり谷ありでした。大学とのつながりは大切にしておいたほうがよいでしょう。

Dr.瑛理

私もできればちゃんと医局と関連を持ちながら産業医の仕事にチャレンジしたいです。

普段からの産業医チャレンジしたいと伝えよう

もし、紹介会社を使わずに産業医の業務を行いたいのであれば「人事権を持つものとしっかりと話をして自分の思いを継続的に伝えていく」ことが大切です。

人事権を持つのは当然教授ですが、細かい采配に関してはは准教授や医局長が担当していることもあります。

普段から「職業領域・予防医学のために産業医の業務にも携わりたい」という考えを話しておきましょう。

いわゆるロビー活動的な方法になってしまいますが、人は思いを伝えないと基本的にはこちらの考えは伝わりません。

ふと産業医の仕事が表れたさいに先生のことを思い出してくれるかもしれません。

コミュニケーションの大前提ですが、医局生活ではついつい忘れがちになってしまいますので考えを伝える習慣を作ってはいかがでしょうか?

Dr.巴

業務の意向に関しては少しずつでも発信をしていくことが大切です。医局で活躍されている抵抗感はあるかもしれませんね。

楽をしたいからではなく「学びのため」

自分の意向を伝えていく際に大切なことは「産業医が楽で割がいいから」というイメージで話をしないことです。(あたりまえですが)

やはりそのような思いが伝わってしまっては「そんなことより臨床の腕を上げなさい」となってしまいます。

基本的には「学び」を大前提に話すことがよいでしょう。

実際に臨床医が産業医を兼任することで多くのことを学ぶことができます。

人々が実際にどんな生活をしているか?どんな職場で働いているのか?そういったイメージは日々の診療に役立つでしょう。

Dr.瑛理

あくまで「学び」というスタンスは崩さずに、産業医にチャレンジしたいとういう考えを伝えてみます。

早くチャレンジしたい場合は産業医紹介会社を使うという選択肢もアリ

しかしながら、「いつまでも産業医の仕事が回ってくることを待っていられない」という先生もいらっしゃると思います。

そのような場合は民間の産業医紹介会社に話をしてみることもアリです。

産業医紹介会社では産業医に関する案件を多数抱えており仕事の斡旋を受けることが可能です。

また、無料で登録しておくだけで担当エージェントが付き、産業医案件に関わる情報を随時集めていくことが可能です。

自分自身にちょうどいい案件が届く場合もありますし、将来を見据えて登録をして改めておくことが大切です。

今後人生の岐路が訪れた際に「もっと情報を知りたかった」となってしまうこともありますからね。

Dr.巴

産業医は情報力が非常に大切です。どんな業界なのか?どこで仕事が出てきているのか?報酬単価はいくらか?しっかり学んでいきましょう。

まとめ

今回は大学医局で産業医の仕事をしていく際の話をさせていただきました。

基本的にはベテランの業務として扱われているケースが多いため、若手は産業医の案件を受けづらいことは事実です。

しかしながら、継続的に産業医にチャレンジしたい旨を伝えていくことでチャンスは生まれると考えます。

ぜひ自分の考えを継続的に発信していきましょう。

ただし、早めに産業医に舵を切りたい際は「産業医紹介会社を活用するのも手」でしょう。

ネットだけではわからない情報もあるのでエージェントからしっかりと情報を集めていくと今後の参考になるでしょう。

Dr.巴

下記に現役産業医がオススメする産業医紹介会社を紹介しています。まずは無料で登録し情報収集を始めることをオススメします。

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この記事を書いた人

医局での多忙な業務を行う中で自分の時間を確保する生活スタイルを確立するために産業医に転向。コネクション無し、業務経験無しの状況から産業医業務を開始。多数の事業所を経験した後、現在は産業医事務所を設立している。
資格:日本医師会認定産業医/医学博士/労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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