【産業医のコネって何?】コネクションやネットワークは仕事に繋がるか解説します

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【産業医のコネって何?】コネクションやネットワークは仕事に繋がるか解説します

こんにちは。産業医のDr.巴です。

先輩に仕事の探し方を聞いてみたら「コネが大切だよ」と言われた経験のある先生もいらっしゃるのではないでしょうか?

一方で「そもそもコネって何?」、「コネってどう作るの?」という疑問を持っている先生も多いと思います。

今回の記事はよく出てくるワードであるコネに関する情報提供ができればと考え作成した記事です。

この記事を読むと「産業医のコネ」や「仕事につなげるコツ」が少しずつ分かっていくと考えます。

コネクション作りはすぐにできるものではありませんが少しずつ知り合いを増やすなどしていくとよいでしょう。

Dr.巴

単純に仕事に繋がるだけでなく、様々なネットワークを作っていくことは仕事をしていくうえで役に立ちますよ。

コネで産業医案件を手に入れる

先輩産業医はコネって言うけど、そもそもコネって何?

私がまだ産業医経験がほとんど無かったころよく先輩に「産業医に仕事を得ていくにはどうすればいいですか?」と質問をすると「やっぱりコネじゃない?」と説明されることが多かったことを記憶しています。

あなたもそのような説明を受けたことがあるのではないでしょうか?

私自身も当時はコネと言われてもピンとこないと感じていました。

産業医を始めたばかりの先生にとっていわゆるコネと言われてもイメージつきにくいことが現実かと思います。

今となってはベテランになりつつある私が考えると「産業医の仕事をしていく上でのネットワーク」の様なものだと感じています。

経験が浅い・まだ業界に入っていない先生の多くが考えるように「~~先生と仲がいい」「xxx大医局に所属していた」「yyy株式会社で勤めていた経験がある」といったものでは無いと考えるようになってきました。

Dr.巴

「産業医のコネ=産業医の仕事をしていくネットワーク」だと考えます。様々な人や業界との繋がりを持っていくことが仕事に繋がります。

産業医のコネ=ネットワークの具体的な内容は?

産業医を行っていく際の「コネ=産業医の仕事をする上でのネットワーク」には具体的にはどんなものがあるでしょうか?

一番イメージしやすいのは産業医同士のつながりではないでしょうか?

確かに産業医同士のコネクションも非常に大切です。同業の方が仕事を持ってきてくれることもあります。

実力・実績が高まってくれば同業者内での信頼も高まっていくでしょう。

しかしながら産業医のネットワークは産業医同士のネットワークだけではありません。

例えば、士業=弁護士、税理士、社労士、司法書士等との繋がりも大切になってくるでしょう。

他にも異業種間での社長たちとの繋がりもかけがえのないものになってきます。

このように産業医の仕事をする上でのネットワークは非常に広範囲になってくることがあります。

Dr.瑛理

コネって産業医同士の間だけでのものだと思っていました。

Dr.巴

産業医を実際にやってみると様々なネットワークがコネクションだと感じるようになります。いかに繋がりを掴んでいくかが大切ですね

コネを手に入れるためにも実力・経験が必要

「そもそもコネがないから仕事がないんだよ」と感じる方もいらっしゃると思います。

これはまさに事実です。

コネクションやネットワークを活用していくためには「一定程度の実力と経験」が必要になってきます。

なんの経験もバックグラウンドも持たない人間に世間はあまりやさしくありません。

先輩産業医は下積み期間がありしっかりと足元を固めてきたからこそコネでの紹介が発生しています。

だれでもしっかりと実力と経験をもったビジネスパーソンと付き合いたいものなのです。

一方で、あなたは医師でありますのでその点に関しては評価は高いです。病院での経験が長かったり専門医として活躍していたのであればなおさらです。

産業医としては、まだ評価されなかったとしても「ひとりの医師」として評価をうけることは可能です。

この点を活用すれば産業医の仕事を手に入れていくことは可能かもしれません。

Dr.瑛理

産業医としての経験があまりないからこそ「コネで仕事を取るというイメージが湧きませんでした。

Dr.巴

「医師」としての評価と「産業医」としての評価のギャップにしり込みしてしまう先生も多いですね。「医師としての評価」をうまく活用することも大切です。

どうやってネットワークを作っていく?

産業医としてのネットワークを作っていくうえで大切なことは「自分主体となって色々な人と出会っていく」ことです。

ネットワークが強いビッグネームでベテランの先生であれば向こうから繋がりを求めてきてくれるかもしれません。

一方で「バックグラウンドの無い」産業医に積極的に会いたいという方は多くありません。ましてや向こう側から話を聞こうというケースは多くはないでしょう。

病院での勤務では「患者さんが向こうからやってくる」ことに慣れてしまっているのでこのギャップにびっくりする先生は多いです。

「バックグラウンドの弱いものこそ自分から動いていく」ことが大切です。

異業種交流会や仕業の集まりに参加してみるなど自分からぜひ動いてみると様々な方々と知り合いになり情報交換をすることができることも増えます。

そういった中から産業医の仕事のご紹介をいただくことも出てくるでしょう。

少しずつにはなりますが、自分自身で動きネットワークを増やしていくことが大切でしょう。

Dr.巴

自分からネットワーク構築を行っていくことは大切ですね。医師というだけで興味を持ってくれる人は多いですよ。

どんなコネクションが役に立つ?

産業医間のコネクション

今回は「産業医のコネ」にも様々な種類がある前提でお話をしてきました。

多くの先生がコネクションという言葉を聞いて最初に思い浮かべることは「産業医間」のコネクションではないでしょうか?

産業医の間のネットワークは非常に大切です。

産業としての仕事を紹介していただけるケースはもちろんですが「実務を行う上での強力な助け」になることを意識しておくべきでしょう。

実務上の判断で困るケース、産業医としての悩み、業界の動向など相談を行うパートナーとして先生の助けになるでしょう。

このケースでは相手の先生方も同業者のプロということになりますので、こちらもしっかりと研鑽して情報提供・価値提供を行っていかないといけません。

  • 産業医衛生学会に入会する
  • 地域の産業医ネットワークとつながる
  • オンラインサロンなどネットコミュニティーに入る

などでは関係性作りが作りやすいかもしれません。

Dr.巴

テイカー気質の先生が産業医間のネットワークではじかれるケースもたくさん見てきました。ギブアントドテイクでいきましょう。

他士業とのコネクション

産業医の仕事を行っていく中で士業の先生方のコネクションは非常に大切だと考えています。

士業というのは弁護士、税理士、社労士などの国家資格を持つ専門家のことです。

士業の専門家の方は企業から仕事を受注して業務することが多いため、業務の相談を受けたり仕事に繋がるケースがあります。

企業と密接な関係を持つ士業の先生方だからこそ、職場で働く医師である産業医に相談したいことがあるのです。

例えば、社労士から「職場のなかでメンタル不調の相談を受けていて困っている」と相談を受けたりします。

専門家の先生方とは言えそれぞれの専門領域があります。しっかりと職場の健康問題に向き合える産業医は希少ですので重宝されます。

よく話をしていると「業務の相談をできる産業医の先生は珍しいです」とコメントを言われることが多いです。

逆に産業医としてわからない分野に関しても相談をするケースもあります。協業関係を構築していくことも大切です。

Dr.巴

他仕業の先生とつながる機会を積極的に作っていくことは産業医にとって大切です。異業種だからこそ生まれる関係性がありますね。

他業種とのコネクション

他業種とのコネクションも非常に大切です。

他業種とのコネクションをしっかりと築いていくと仕事に繋がることがあります。

経営者直々に「仕事をお願いしたい」と頼まれることもありますし、「知り合いが健康問題で困っている」と相談を受けるケースも多いです。

相談や悩みに答えていくことで信頼を気づいていくことができるでしょう。

経営者の友人は大体経営者なので繋がりを作っておくことで重宝してもらえることが多いです。

このネットワークにタッチすることができることができれば産業医にとっては非常に大きいです。

経営者の交流会などに参加できる機会などがあれば積極的に参加していってみてはいかがでしょうか?

Dr.巴

経営者に雇ってもらう仕事でもあるため、様々な業種とのつながりは大切ですね。しっかりと信頼を積み重ねていきましょう。

社長の友人がいれば相談するのもアリ

友人の会社で産業医業務をサポート

経営者との繋がりは産業医の業務を広げていく上での比重は大きいです。

一方で「経営者との繋がりを作ることは難しい」と感じる先生も多いのではないでしょうか?

そんな時は会社経営をしている友人との繋がりを活用することもアリかと考えます。

今までの人生の中で起業し成功している友人がいる方も多いでしょう。

そのような友人経営者の抱える会社の健康問題をサポートすることもネットワークの拡大に有効です。

「経営者の友人は経営者」という言葉もあるように経営者ネットワークに触れていくうえで役に立つでしょう。

Dr.巴

小学校~高校在学中の友人で経営者になっている方も案外多いですよ。進学校ならなおさら多いのではないでしょうか?

50人未満で産業医選任できることも

経営者との繋がりを活用して「1社目の壁」を超えることも可能でしょう。

産業医は50人以上の企業で選任が必須になってきますが、50人未満の事業所においても産業医選任が可能になるケースがあります。

労基署によっては申請時に「50人未満だが健康管理のために産業医を選任したい」と伝えることで正式に産業医を選任できるケースがあります。

50人に満たない企業の社長であっても健康管理をサポートすることで産業医1社目の壁を超えることに繋がることもあるでしょう。

もちろん、選任届を出さなかったとしても産業医として企業を支援している経験には十分取り入れることは可能でしょう。

Dr.巴

あくまで労基署によって判断が異なるので注意してください。50人に満たないため申請書が差し戻しになるケースも少なくありません。

社長の友達は社長

社長の友人は社長であることが多いです。

経営者をしていると「お金や時間の感覚」が雇われ人=会社員とは異なってきます。

会社を運営していくにあたりお金・時間への認識が変わってくるのです。

多くの経営者はネットワークを大切にしており、経営者団体に所属して人間関係を作っていることが多いです。

商売をしていく上でのプラスにもなりえますし、経営者から学ぶことは数多くあります。

チャンスがあれば友人に経営者団体に誘ってもらうこともよいかもしれません。思わぬネットワークが形成できる可能性もあります。

Dr.巴

産業医として法人を作って自分自身で法人運営をしてみるこもアリでしょう。起業家ネットワークに飛び込みやすくなりますよ。

まとめ

「今回は産業医のコネって何?」というよく聞かれる質問に関して解説してみました。

産業医のコネ=ネットワーク構築に関しては本当に様々な選択肢があります。

今回はイメージしやすく作りやすい関係に関して解説を行っていきました。

ただ、ネットワーク構築に関しては無限の可能性がありますし、掘り下げられていない部分も多いと考えます。

ご自身でしっかりと考えながら動いていくで思わぬよい繋がりを作ることができると考えます。

千里の道も一歩からですまずは自分自身でしっかりと動いて関係性作りを始めていくことが大切でしょう。

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この記事を書いた人

医局での多忙な業務を行う中で自分の時間を確保する生活スタイルを確立するために産業医に転向。コネクション無し、業務経験無しの状況から産業医業務を開始。多数の事業所を経験した後、現在は産業医事務所を設立している。
資格:日本医師会認定産業医/医学博士/労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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