【産業医採用面談のステップ解説】選考では経歴と人柄どっちが大切?

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【産業医採用面談のステップ解説】選考では経歴と人柄どっちが大切?

こんにちは。産業のDr.巴です。

今回は産業医の採用では経歴と人柄どちらが大切か?という疑問に回答していきたいと思います。

結論から言うと「どちらも大切です」と言わざるを言えませんが、採用のそれぞれのフェイズによってウェイトが異なる傾向があるため解説を行っていきます。

特に1社目の壁をこれから超えていく先生にとっては役に立つ内容ですので最後まで読んでみて下さい。

Dr.巴

産業医採用には経歴も人柄もどちらも大切です。ただし、採用面談のステップで重要視される部分が異なります。意識してい対応していきましょう。

産業医採用の壁は医師アルバイトと大違い

産業医の採用には一般の就職と同様に厳しく選考されることが多いです。

一般的な医師アルバイトであればメールを送って即時受け入れ可能といったケースが多いのではないでしょうか?

医師であれば確実にできるであろう健康診断・コンタクトバイト・寝当直といった医師アルバイトの採用は非常にハードルが低いものです。

一方で、産業医の採用は非常に厳しい現実があります。

企業が雇うことができる産業医はコスト的な面もあり通常の嘱託医であれば1人に依頼することが普通です。

複数雇うことが可能なケースは非常に少ないです。

そんな貴重な先生の枠ですからしっかりと採用を行ったうえでうまく付き合える産業医を探しているのです。

採用に対する目も自然と厳しくなります。人柄も経験もどちらも重視したくなるというのが当たり前です。

経験豊富な先生というオーダーも多いでしょう。1社目の壁をこれから超えていく先生にとっては厳しい戦いになってきます。

産業医採用のフェイズ

産業医の採用では大きく分けて下記のようなフェイズがあります。

①②は必ずあると思います。場合によっては担当者面談の後日に役員との面談があるケースもあります。

  • フェイズ①書類選考
  • フェイズ②担当者面談

産業医採用は産業医志望者の数も増え厳しくなる一方ですから、油断をすることは許されません。

産業医採用の各フェイズをしっかりと傾向を把握し対策を練っていきましょう。

Dr.巴

私が産業医を始めたころに比べ産業医採用の競争率が高まっています。東京では1社の求人に30人以上が応募したケースもあるようです。

フェイズ①書類選考

書類選考のフェイズにおいては産業医は経歴を見られることになります。

具体的には出身校・専門分野・産業医としての経験・その他の資格などです。

書面上での評価ですので経歴をしっかりとみられることになります。

紹介会社経由での募集の場合では複数の産業医の書類をチェックすることになります。

この段階では履歴書にキラリと光るものがないと選んでもらうことは難しいでしょう。

産業医経験がない場合は臨床医としての経験や専門医の有無といったファクターもPRになるかもしれません。

別記事でも紹介していきますが、プロフィールの作りこみなどで差別化を行っていく必要があるでしょう。

Dr.巴

履歴書による書類審査はとても厳しいところがありますね。エージェントと強く繋がり担当者にPRしてもらうという手もあります。

フェイズ②担当者面談

書類選考を突破したら担当者との面談が待っています。

企業が実際に採用する候補の先生を複数名面談することが多いようです。

担当者は人事労務担当者や担当部長などが多いです。保健師がいるような企業では保健師が同席しているケースも多いです。

この段階では産業医は性格や人間性をチェックされます。

「しっかりとコミュニケーションは取れるか?」「気難しすぎないか?」「社風に合わせることができるか?」といった点を見られています。

社会人としての立ち振る舞いもしっかりとチェックされています。挨拶や名刺交換などのルールはしっかりと把握・練習しておく必要があります。

人事労務担当者は一般の採用にもタッチしているケースも多いため、しっかりと人間性をチェックされていきます。

志望理由だけでなく実際の事例を提示され「あなたならどうしますか?」といった質問を受けることもあります。

書類選考突破していれば、経歴は一旦クリアしているのでしっかりと自分自身をPRするとよいでしょう。

Dr.巴

面接まで進むことができればしっかりと人間性をチェックしてもらうことが可能です。しっかりと産業医ができるイメージを出していきましょう。

最終的には総合評価

面談の結果を受け、企業内でしっかりと検討を行ったうえで採用が決定されます。

どこに重点を置くかは企業によって異なります。

書類選考を突破してしまえば先生のお人柄を優先しますという担当者の方には何人もお会いしています。

産業医の経験が無くても「実際に面談をした際にいい印象を持った」ということで採用に至ることも多いです。

この辺りはやはり「ご縁」になってくるかもしれません。

1社目の壁を超える際は特に「ご縁」が大切になってくるでしょう。

なかなか1社目が決まらない先生も多いと思います。何社も応募してやっとご縁が見つかったというケースも多いです。

Dr.巴

産業医の採用はご縁の要素がかなり多いです。人柄や経歴よりも大事かもしれませんね。

まとめ

今回は産業医面談のステップに関して解説を行ってきました。

産業医の採用においてはフェイズ毎に必要な資質が異なっています。

特に1社目の先生にとっては書類選考の突破がかなりのハードルになってきます。

書類選考を突破すれば、人間性で勝負することが可能になってきます。

1社応募しただけでは中々書類選考突破は難しいかもしれません。

履歴書やプロフィールを作りこんでいくことも忘れてはいけません。

紹介会社にしっかりと登録をし応募を続けていればやがて「ご縁のある事業所」と繋がっていくでしょう。

本サイトでは1社目の壁を越えていくためのノウハウやマインドセットも紹介しているのでぜひチェックしていってください。

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この記事を書いた人

医局での多忙な業務を行う中で自分の時間を確保する生活スタイルを確立するために産業医に転向。コネクション無し、業務経験無しの状況から産業医業務を開始。多数の事業所を経験した後、現在は産業医事務所を設立している。
資格:日本医師会認定産業医/医学博士/労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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